今回お送りするのは身近な暮らしの豆知識!
私達が普段生活していて、電気を使わない日はありませんよね。
そして、電気を使うために日に何度か抜き差し(あるいは差しっぱなし?)にしているのがプラグとコンセントです!
写真で紹介するまでもないほど見慣れた2つの道具ですが、よく見ると意外と気づかれていないことがあったりします。
それはコンセントの左右の差込口について。
よく見ると、コンセントの穴の大きさに左右差があるように見えませんか??
でもこれってなんでなんでしょう?
左右の穴の大きさが違う理由
コンセントはどちらを差してもうまく差せるので、この左右差に気づかなかった人もいるのではないでしょうか。
この大きさが違うのにはもちろん理由があります。
この2つの穴、実はそれぞれ役割が違うのです。
右のコンセントの穴は電気の入り口!
右側の穴は「電圧側」と呼ばれます。
コンセントは電池と違って「交流電源」。0ボルトを中心に、西日本では1秒間に60回、東日本では1秒間に50回電圧が上下しています。右側の穴は、その電圧が流れ込む電気の入り口の役割を果たしています。
電気は、右の穴から入ってきて、お使いの電化製品に届けられます。電化製品の回路を通った後は、左の穴へと帰っていきます。それでは、左の穴に入った後はどうなるのでしょう。
左のコンセントの穴は電気の出口!
左側は「接地側」といわれ、その名の通り地面に接続されていています。左の穴は「アース」と呼ばれます。この「アース」という言葉は聞いたことが多いかもしれません。アースは、突発的に高圧電流が流れて込んでしまったときに、事故を防ぐため、その電気を外へ逃がす役割を担います。
アースがないと、火事や故障につながるのでとても大切な役割を担っています。
この2つの役割の違いを、見てわかるようにするために、左右の大きさが違っているということです。
プラグに向きがない理由
先程も言ったように、コンセントとプラグは、向きを気にしなくても差し込めるケースが多いため、プラグの右とか左とか、気にしたことないという人がほとんどではないかと思います。
これは、ユーザーが向きを気にせず快適に使えるように配線が考えられているためで、こんなところに工夫があるなんて、ちょっぴり開発者の「愛」を感じますね笑
電源プラグの先にある金属の板・「栓刃」をよく見ると、それぞれ小さな穴が空いています。この穴が、コンセントの中の部品にしっかりはまるため、プラグを差し切ったという感覚を得て、またプラグが抜けてしまうのを防ぐ仕組みにもなっているそうです。
左右の方向が決まったプラグもある
電化製品を使う中で、左右を気にせずプラグを差し込むことがほとんどですが、製品によっては左右が決まっているものもあります。
プラグの左右が決まっている電化製品の代表的なものが、AV機器。
AV機器は正しい位置にアース側を差し込むことで、電気特有のノイズをアースから逃がすことができます。正しい向きで差すことで音質がアップ!
逆にしても危険ということはありませんが、せっかくならばいい音で聞きたいので、正しい向きを知っていると役に立ちます。
また、一部の業務用の機械でも左右の極性を合わせる必要がある製品があります。そのような機械は、プラグの左右の栓刃の幅が変わっているので、正しい向きでしか差せない仕様になっています。
日常の生活の中でつい見過ごしがちですが、住まいのそこかしこに様々な工夫がされています。
家と向き合う時には、そこにあるいろんな「小さいもの」と向き合って調べてみると、新たな発見があるかもしれません。